紹介 | 多収穫のために農薬・化学肥料を多投することに疑問を感じ、また山間部の零細兼業農家が生き延びることのできる形を模索した結果、有機農業にたどり着きました
1980年に有機農業に転換した当時は、イモチ病に冒されていくのをただ見ているだけ、除草も手取りしか考えられない時代でした。その後中村商店の提案・協力により、アイガモ農法・鯉除草・米ぬか除草などを取り入れ、「第1回全国環境保全型農業コンクール」で大賞をいただき、実質的な日本一の有機米産地と認められるまでになりました。
「継続とは力なり」背伸びせず自分たちができることを鈍牛のよう黙々と続けてきました。私たちは山村の兼業農家ですが、平場の大規模専業農家とは違った意味で日本の農業・環境を守っている自信があります。
後継者の問題は日本の農業にとって今最大の課題だと思います。私たち山間地の農業者にとってはなおさらのことです。バブル崩壊後、地方の工場から真っ先にリストラが行われ、職にあぶれた話がたくさん聞かれます。農業だけでは食べていけない人たちが職をなくしたらどうなるのか?職のない若者が村に残って農業の担い手として生活していけるのか?村の生活・農業を守るために村全体で考えているところです。 |  |