生産・製造者紹介 Producers Database
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産製造者名中里町自然農法研究会青森
紹介津軽半島の中央部に位置する中里町は、総面積の6割が山地です。津軽山地と岩木川に挟まれ、河口付近の低湿地帯は、稲作などに適した肥沃な土壌となっています。(市町村合併により現在は中泊町)

自然農法の思想・哲学に感銘し取り組みを始めましたが、周囲からは批判の眼差しで見られることも多々ありました。また、技術も確立していなかったため、収量があがらず涙をのんだこともありました。1986年妻が体調を崩し、また近隣の子どもがアトピ−などで苦しむ姿を目の当たりにし、本格的に自然農法に取り組み、稲わらと籾殻による土づくりを基本とした稲作を実施、稲穂が見事に稔った感動は忘れられません。

1993年の大冷害では、中里町が作況指数18という最悪を記録する中で例年並みの収穫があり、社会的にも評価されることとなりました。翌年には、生産者32名で中里町自然農法研究会を立ち上げることができました。近年は、環境保全型農業として、県や町にも認められるようになり、1997年にはライスセンタ−、2000年には堆肥センタ−建設、2004年には農産物加工施設を建設しています。

現在は、化学肥料・除草剤・農薬は、まったく使用していません。また、動物性有機肥料は、抗生物質等の不安があるので使っていません。生産調整の実施(減反政策)もあり、大豆の生産にも本格的に取り組んでおります。しかしながら、有機農法での大豆生産は除草と虫との闘いであり、収量が思うようにあがらない年もあり、試行錯誤をくりかえしながらの栽培です。

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