 紹介 | 創業者の森田恵子さんは、アフリカやアジア地域との国際交流事業に携わる中で、ビターオレンジの花の蒸留水や精油(ネロリ)が化粧水・傷薬・胃腸薬・香料等さまざまな製品に使われていること、古くから西日本で栽培される甘夏みかんの花でも代用できるを知りました。
また一方で、熊本県水俣地域には水俣病被害者によって農薬や化学肥料に頼らない有機柑橘の栽培が長年続けられていることを知ります。
そこで、水俣病の教訓にもとづき有機栽培されてきた甘夏の花を使い、日本初のネロリスキンケア製品の開発・販売することで、水俣病の教訓を広く伝えることを企図しました。
■販売や普及をとおし水俣病被害者の歴史と思いを伝える
ネローラ花香房の商品は、水俣病の語り部でもある「津菜木甘夏生産者の会」の全面協力により製造されています。甘夏みかんの花摘みツアー(毎年ゴールデンウィーク前後の開花の時期に実施)を通じて水俣病の歴史と水俣芦北地域の風土に学ぶ機会を提供するなど。日本固有の品種甘夏の(甘夏ネロリ)の世界的普及を通じ、水俣地域を「ジャパニーズネロリ」の里とする広報活動も行っています。
また、甘夏は花付きがよく実の10〜100倍もの花が咲きます。元々散るにまかせていた花が産物になるだけではなく、花摘み作業は高齢者にも容易な軽作業です。生産者の高齢化に伴う耕作放置などの課題解決のひとつにもなります。
■ネロリとは
ビターオレンジ(橙みかん類)の花から、水蒸気蒸留でフラワーウォーターをつくる際に、副産物として得られるエッセンシャルオイル(精油)です。ほとんどの成分はフラワーウォーターとして花水に溶け込むため、精油ネロリは開花直後の花1Kgから約1gしか採取できない世界的にも希少で高価なエッセンシャルオイル。
甘夏みかんから抽出された精油は、ビターオレンジ(海外産)と比べやさしく、爽やかでで甘い香りが特長です。その香りには、ストレス軽減やリラックス効果が得られるほか、抗酸化作用や抗菌作用が期待できます。
また、皮膚細胞の成長促進や肌の弾力性を改善するはたらきもあり、乾燥肌や敏感肌、エイジングケアにも有効ともいわれています。
国内で初めてとなるネロリ製品の製造であると共に、有機原料を使用した高い品質の製品づくりを行うため、世界でも歴史と実績のある「エコサートオーガニックコスメ」の認証も受けています。今後は、様々なシリーズ展開はもちろん、隣国韓国を手始めにオーガニックコスメの本場であるヨーロッパへの紹介も予定しています。 |   |