Organic Q&A
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石けんカス(金属カス)ができるのはなぜ?
キーワード石鹸
回 答
      水の中には一般にミネラルといわれるカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンが含まれていて、その多いのが硬水、少ないのが軟水といわれるのはご存じだと思います。
      金属イオンは石けんと反応して金属カスを作ります。これを「スカム」といい、水に溶けずに付着します。洗面器の内側などに付着するアレです。「スカム」は石けんの量を減らしてしまい、それだけ洗浄力が落ちて泡立ちも悪くなるわけです。
      日本の水は沖縄など一部の地域を除いて軟水ですから、ほとんど問題がないのですが、洗濯物のホコリや泥、体からの汗などから金属イオンが溶けだして、洗濯槽の水は硬水のようになってしまいます。
      汚れがひどい時は粉せっけんに含まれる金属封鎖剤(炭酸塩)だけでは不十分ですから、いつも予洗いをすると仕上がりがずいぶん違います。
      お湯で汚れを落としてからシャンプーするのとしないのでは、石けんの泡立ちがずいぶん違うのと同じです。

      お風呂のお湯を洗濯に使うときは酸素系漂白剤を混ぜてください。
      粉石けんにとって湯温(30〜40℃)は理想的です。ただ入浴後のお湯は人間の体から金属イオンが溶け出して硬水のようになっていますから、金属カスがたくさんできてしまいます。
      そこで、酸素系漂白剤を大さじ2〜3杯入れると、漂白剤が酸素ガスになって金属イオンを吸い取ってしまうのです。酸素系漂白剤で漂白するときは40℃以上のお湯に20分以上つける必要がありますから、洗濯の時は色もの・柄ものを入れてもだいじょうぶです。
       のように目に見えない金属イオンと取り除くことが、粉石けんを上手に使う決めてとなります。

      参考図書:「せっけん・合成洗剤Q&A」くらしの安全ネットワーク

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