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Q.我が家では、野菜はポランのものでほとんどまかなっています。「野菜の保存法」によく出てくる鮮度保持袋を使ってみたいのですが、どのようなものですか?
A.色々なタイプがあるようですが、我が家で実際に使ってみて最も効果が感じられた「P-プラス(住友ベークライト製)」を例にしてご紹介します。
鮮度保持袋の効果
野菜は収穫後も呼吸をしています。呼吸することにより栄養分を消費し、鮮度も低下していきます。そのため、呼吸を低く抑えることが、野菜の鮮度保持にとって大切になります。
呼吸を抑えるためには「温度を下げる」、「野菜のまわりを、低酸素・高二酸化炭素状態にする」という2つの方法があります。
「Pープラス」は、袋にあいたミクロの穴が袋の中の酸素と二酸化炭素の濃度をコントロールし、野菜の呼吸を抑えて、鮮度を保持するようです。鮮度が保たれるということは栄養価を損なわないことにもつながります。
エチレン吸収剤・抗菌剤などの添加物は、使用されていません。素材は、ナイロンとポリエチレンの2層構造で、燃やしても有害ガスは発生しないものです。耐久性にもすぐれており、何度も洗って繰り返し使うことができ、経済的でエコロジカルだと思います。
効果的な使い方
・ほうれん草などの葉物は、入っていた袋から出し、野菜だけをそのまま入れます。
・大根やかぶなどは、葉を切り落として根と別々に保存します。
・ごぼうや里芋などは、泥を落として表面を少し乾かしてから保存します。
・短期間なら、カットしたものも保存もできます。
・袋のジッパーが完全にしまらないと効果がありません。3つのサイズ(S、M、L)を、野菜の大きさ・用途に応じて使い分けると便利です。
使用上の注意
・葉物などに比べて呼吸量が少ない根菜類も、カットしたものは呼吸が活発になるため効果があります
・肉や魚などの保存には適しません。
・十分水を切ってから袋に入れないと傷みの原因になります。
・袋の耐久性は序々が衰えてきます。野菜を入れた状態で上から手で押し、ジッパー部等から空気が抜けるようになったら寿命です。
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