Organic Q&A
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お米を上手に保存するには、どうしたら?
キーワード米・雑穀
回 答
      お米〜上手に買って、上手に保管〜

      せっかく購入したお米ですから、上手に保管しおいしく食べたいですね。ちょっと気を使ったり工夫することで、味もぐっと違ってきます。家庭での扱い方に問題がないか一度チェックしてみましょう。

      ■入れ物と保管場所
      本来なら「風通しがよく、日の当たらない涼しい場所」が理想的ですが、たいていの人が米びつを保管しているのは台所。火を使うので温度が高く、お湯を沸かしたり水を使うので湿気も多い。今どきの台所にはお米の保管に適する場所がきわめて少ないのが現実です。しかし、せめて最悪の場所は避けたいものです。例えば、流し台の下。万が一、水が漏れたりしたら、お米がカビる原因になります。また、ニオイのきつい所に置くのも要注意。ニオイを吸ってしまいます。それ以前に、ビニール袋に入れたまま保管するというのも考えもの。ビニール袋には目に見えない穴はあいてはいるものの、極めて通気性が悪く、長期間保管しておくとお米が吐き出す水分が袋の内側について、それをまたお米が吸ってしまい味が変質してしまいます。

      “お米は生きている、呼吸している” だから、忘れずに米びつチェック!

      ボタンを押すと一定量のお米が出てくるハイザーはとても便利ですが、置き場所にはくれぐれも気をつけましょう。ガス台や冷蔵庫の脇に置いている人が多いようですが、冷蔵庫は放熱するし、火を使うそばに置いておくのも考えもの。熱は伝わります。レンジ台と一緒になっているタイプのものもありますが、ハイザーの上で電子レンジや炊飯器を作動させることも、お米の変質を早めてしまいます。
      では、どんな入れ物に保管するのがいいのか…。一番いいのは、木製の茶箱です。通気性もいいし、内側も掃除がしやすい。少々高めですが、桐の米びつも出ています。手に入らなければ、市販されているプラスチックのものより、缶でできたものをおすすめします。

      <まめに手入れをしよう>
      精米技術が進み、ぬかはもちろん、米そのものに虫がついてきてふ化することも少ないですが、台所の虫がハイザーに入り込み、卵をうみつけるなんてこともあります。せめて、半年か一年に一回、虫は気温が23〜25度ぐらいでふ化するので、温度があがる前の4月か5月ごろに手入れするようにしましょう。
      できれば、お米がなくなったら、そのつど入れ物をきれいにしておくのがベスト(特に、ぬかのたまりやすい四隅をきれいに)。

      <虫除けに>
      鷹の爪(トウガラシ)、またはニンニクの皮をむいてガーゼの袋に入れておくか、米びつの蓋の裏につけておきましょう。にんにくの香りは移らないのでだいじょうぶ。

      ■お米をおいしく食べるには、まめに購入するのが一番!
      お米は精米したてが最もおいしく、時間が経過すればするほど味が落ちていきます。特に白米は、玄米と比べると貯蔵性が悪く、老化が早いので、買い過ぎることなく食べきれる量をそのつど購入するようにしましょう。季節によって異なりますが、収穫してから翌年の3月ごろにかけては気温も低いので40〜50日は十分に保管できます。しかし、春先からは気温も上昇、保管にベストな環境とはいえません。そこで、お米を購入する際は、1ヶ月を目安にするとよいでしょう。6、7、8月は高温多湿のため劣化するスピードが一段と早まるので、最長でも3週間以内には食べきれるよう、まめに購入するようにしてください。

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