Organic Q&A
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届いてばかりのお米の中に虫が…
キーワード米・雑穀
回 答
      Q:届いて間もないお米の中に小さい虫がいました。この虫はどこから入ったの? お米は食べても大丈夫ですか。

      A:夏季は虫が発生しやすくなります。
      温度や湿度が高くなる梅雨時から夏にかけては発生しやすくなります。発生する虫はコクゾウムシ、穀蛾などで、いずれも米の収穫後に発生します。


      虫対策には以下ようなポイントがあります。
      ・温度と湿度が高いところを避け、風通しのよい冷暗所で保管しましょう。密封容器に移してから乾燥剤を入れると効果があります。さらに赤唐辛子やにんにく、木炭を入れても効果があります。


      ・お届けした米袋のまま保管すると、温度や湿度の影響を受けやすいので必ず別の容器に入替えて保管ください。クラフト紙製など一部保存に適した袋もあります。袋の表示をご確認ください。


      ・夏期は室内の温度が上がり、虫発生の好条件になります。長期不在時は袋や密閉容器に小分けして冷蔵庫に入れてください。


      ・.お米を使い切った後、保管容器の中をよく掃除し、陰干をしてから、次のお米を入れてください。容器の中に残った虫の糞や卵、米の粉が、新たにに虫が発生する原因になります。


      ・虫が発生してしまったら、ベランダなどに大きな紙を広げてお米を陰干しすると、コクゾウムシは這い出していなくなります。家の中で行なう場合、紙に這い出してきたコクゾウムシは、水を張ったバケツに入れて捨ててください。コクガの場合は、お米を紙の上に広げてひとつひとつ取り除きます。なお、虫のついた米はにおいが気になることがありますが、炊くときに日本酒を杯1杯ほど入れると良いようです。

      梅雨〜夏の暑い期間は保管に注意し、早めに、おいしいうちにお召し上がりください。

      コクゾウムシ(穀象虫):黒または茶色で、成虫の体長は4mm以下です。象の鼻のようなとがった角を持っています。28〜29℃の環境が適温で増えます。
      コクガ(穀蛾):成虫は白い体長7mmの蛾です。幼虫はウジ虫のような形をしています。幼虫の食害を受けたおコメは蜘蛛の糸のようなものでつづられた状態になり、特有の臭気があります。

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