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レンコンを切ったらすぐに酢水につければ変色を防ぐことができます。
レンコン(ハス)はユーラシア大陸に、広く自生していた植物で、最初に栽培したのはインドの人々だといわれています。やがて仏教と結びつき、特別に重んじられるようになりました。ハスが汚い泥の中に生えているのに、葉が水をはじき、清純な花を咲かせることから、汚れを拒絶する心の例えとされたのです。
レンコンは漢字では「蓮根」と書きますが、実際にはハスの根ではなく、地下茎に当たります。
じゃがいもや里芋と同じように、養分を蓄えて肥大した地下茎で、穴は水中の根に十分な酸素を送りこむための通気孔です。
この穴はのぞくと先が見えることから「先が見通せる」に通じ、縁起のよい食べ物として、正月料理のおせちや祝い事によく使われます。
レンコンは切ったときに糸を引きますが、この粘りのもとはムチンといい、タンパク質と糖が結合した成分で、過食で疲れた胃のもたれを防ぎます。
ついつい食べすぎてしまうお正月にレンコンを食べるのは、栄養学的にも理にかなっているといえます。
ビタミンCも多く、小さな節1つで、レモン1個分ほどあります。
食物繊維、鉄分、のどの痛みや鼻血に効くといわれるタンニンも含まれています。
レンコンは切るとすぐ黒くなるので、切ったらすぐに酢水につけましょう。
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