Organic Q&A
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今年の和歌山産みかん、何故[有]じゃないの?(2009年11月)
キーワード果物
回 答和歌山のみかん生産者は、2001年のJAS有機制度のスタート当初から基準を遵守して有機みかんの生産・出荷をしてきました。
一方で、みかん産地として名高い和歌山県有田地方でも、栽培放棄みかん園が年々増えています。放置された樹は勢いが衰え、弱った樹を集中して食害する「ミカンナガタマムシ」という虫が発生し、生産を続けるみかん園にも樹が枯れる被害が拡がりました。
化学的防除をしない有機みかん園の被害は、よりいっそう深刻です。樹を根元から切り、焼却するしか対策がありません。温州みかんの有機栽培技術は、未だ課題を残したままなのです。
そのためポランのみかん生産者は、今期より「有機許容資材」以外の化学合成農薬も一部使用して、園地の荒廃を止め、回復を図る事にしました。
「街に有機みかん出回り、みかん山滅ぶ」という事にならないようにしたいと思います。会員の方々のご理解と、ご利用を心からお願いいたします。

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