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かりんを漬ける時、特に「かりんのはちみつ漬け」は発酵しやすいので、失敗しないポイントを挙げてみました。参考にしてください。
<失敗しないポイント>
1 容器の消毒
容器の消毒はしましたか? 熱湯消毒をすればいいのですが、念のため熱湯消毒のあと、35度の焼酎で濯いでおけばバッチリです。
2 完熟
カリンの渋みは、実が完熟していないと漬けたときに渋みが出るようです。でも、渋みはカリン独特の味でもあるので、感じ方はさまざまです。
完熟の目安は、果実の表面に油状のエキスが出ているかどうかです。べたついてきて香りも強くなるのでよく分かると思います。
3 漬ける期間
カリンは3ヶ月後から飲めますが、1年ぐらい熟成させるといっそうおいしくなります。中の果実は取り出してジャムを作りましょう。そのまま置いておく人もいるようですが、取り出した方が腐敗の心配がないようです。
4 発酵
温度が高いと発酵してしまいます。10℃以下の冷暗所におけば、保存性が増します。発酵したら(発酵しても効果に変わりはない)、熱を加えれば発酵は止まります。
5 漬け方
漬け方は、カリン酒ですか? カリンのはちみつ漬ですか? カリン酒の場合は、焼酎が入っていますので、あまり発酵するといったことはないようです。はちみつ漬であれば、はちみつの量をカリンの1.5〜2倍量入れるといいでしょう。カリンがはちみつから顔を出し、空気にふれると変色してきます。また、温度が高いとすぐ発酵してきますので、はちみつに漬けた後は、1週間ほどしっかりカリンがはちみつに漬かっているかどうかをみてあげてください。重しをしてもいいですし、1日1回上下を返したりして、気にかけてください。つねにカリンが空気にふれないように注意します。
かりん酒:かりん1kg、焼酎(35度)1.8■、はちみつ500g(または洗双糖500g)
かりんジュース(はちみつ漬):かりん1kg、はちみつ1.5〜2kg
*焼酎を少し加えると風味がよくなるし、発酵も抑えられるようです。
疲労回復、冷え性、セキ止め、痰きりなどにお役立てください。
いずれにしろ、カリンは、香りがよく酸味が強く、かなり渋味があるのが特徴でもあります。
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