Organic Q&A
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パスチャライズ牛乳とは何ですか?
キーワード乳製品
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        パスチャライズとは、フランスの有名な細菌学者パスツール博士が開発した熱処理法を応用した牛乳です。パスツール博士の業績をたたえ、この熱処理法をパスチャリゼイションと名づけています。
         パスチャライズ牛乳は、牛乳の天然性(栄養・性質)を損なうことなく、病原微生物による危険性を最小にした熱処理牛乳。すなわち、有害菌のみを除去した牛乳です。
         これに対し、市販の牛乳は、そのほとんどが超高温熱処理牛乳(UHT乳、滅菌乳)であり、有益な微生物も含め、すべての微生物を殺した熱処理牛乳です。必然的に、牛乳の天然性は失われてしまいます。

        <市販の牛乳>
        超高温熱処理牛乳(UHT乳 120−145℃、2−3秒間)
        すべての微生物を死滅させる上に、大切なタンパク質の熱変性まで引き起こします。熱変性した乳タンパク質は、胃の中で凝固しないため消化吸収が低下し、カルシウムも吸収することができなくなります。

        <パスチャライズ牛乳>
        牛乳の天然性が損なわれないため、消化吸収がよく、さらにカルシウムの吸収率が高いといわれています。

        パスチャライズ牛乳は、次の条件で熱処理されていなければなりません。
        低温長時間法(LTLT):63−65℃ 30分間  高温短時間法(HTST) 72ー75℃ 15秒間 (国際乳業連盟IDF)


        *参考図書:「暮らしの安全白書」(学陽書房/小若順一・松原雄一編著)「怖い牛乳 良い牛乳」(ナショナル出版/高松 修著)

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