● P: あひるの家 [東京 国立] | 八百屋 |
そこへ行けば元気がでる そんなお店に“あひる”はなりたい あひるの家にようこそ “有機農業の畑を拡げる”“街や村に自営自立の仲間たちのネットワークを拡げていく”といった、若者たちによる“文化運動”でした。30年が経ち若者ではなくなりましたが、心根は変わっていないと思います。 畑に育っている野菜を片付けていくには、販売していく仲間(八百屋)が必要になってきます。それもできるだけ畑に近いところで販売していくのがいい訳ですから(地産地消)、全国各地に仲間がいた方がいい訳です。流通と販売のネットワークグループとして1983年ポラン広場が発足して今に至っています。あひるの家はネットワーク推進グループの一つとして活動してきています。 ┌─────────────────────────── │あひるの家が扱っている品物は全て20ベクレル/kg以下です └─────────────────────────── 19ベクレル/kgあるというのではなく、検査機器の検出限界値が20ベクレル/kgなのでこのような表現になります。それ故、「不検出」という表示は20・10・5・1ベクレル/kgのいずれかで検査した検査機の検出限界値を下回ったということをあらわしています。 ここまでやってきましたが、販売は思うようにはいっていません。 先日、同位体研究所、原子力情報資料室のスタッフをまじえ生産者との集まりを持った時、生産者が近づいてきて「どうよ、売れてる?」と疲れ切った顔をしてきいてきました。 消費者の不安は続いています。 端的な例は、「検査してるっていってもサンプル検査で、このほうれん草は検査してない訳でしょ」という不安の声です。「そうだよなぁ」と首肯してしまいます。 でも状況判断としては、畑は平らでさえぎるものがないから、この列のほうれんには放射能が雨や風でホールダウンして、あの列にはしなかったということはない訳で、畑のどこからどのように採取したらいいかはNPO法人原子力情報資料室(日本の反原発運動の理論的拠点)の助言を受けて実施している訳だから、サンプル検査=無効とはならないと思っています。 そうは言ってみてもこれも状況判断でしかないので、この3月から“畑まるごと検査”をはじめました。可動式ゲルマニウム半導体検出装置を使って田畑全体の隅々の土壌まで測定することができます。そうすることで、サンプル検査(点)と畑まるごと検査(面)のダブルチェックで消費者の皆さんの不安をかなり取り除けるのではないかと思います。 食品を 作れない⇔売れない⇔食べられない の負の連鎖が続いているような気がしてなりません。 そんな中3月下旬、【さゆり米】(福島・熱塩加納町)の生産者代表の原さんと、お米屋さんの蔵野さんがお店を訪ねてきてくれました。 「この春の田植えはどうすんですか?」おそるおそる尋いてみると、「やるよ、毎年のことだっぺ」「雪が20センチ位あっから、溶けたら村総出で田植えだゾ、百姓だかんなぁ」と飄々とした口調で、「昼飯はごはんがいいなぁ」と3杯おかわりしてお喋りして帰っていきました。 「前年比7割減の売り上げ」について語ることはありませんでした。スゴイのかスゴクナイのか。 ただ、彼等が間もなく田植えをすることだけはわかりました。各々が個別にすべき仕事をする覚悟が必要なのだと思いました。 ┌─────────────────────────── │あひるの家取扱商品の放射能検査分析結果を随時お知らせ └─────────────────────────── あひるの家店頭及びあひるの家ブログ(あひるの家Blog ahirunoie.boot-boo.com/blog/)にて、取り扱い商品の放射能検査分析結果を随時お知らせしています。 検査分析にあたっては、NPO法人原子力資料情報室の助言に基づいて、民間検査分析機関同位体研究所(神奈川・横浜)等で実施したものです。検査項目は、放射性ヨウ素131・セシウム137・セシウム134です。 検査分析結果を目安にご購入いただけたらと思います。 ┌─────────────────────────── │附録 ちょっと若気のお話を… └─────────────────────────── いつもいつもお客さんやその子供たちに、「なんであひるの家って言うの?」「あひる、いないじゃん」「カエルじゃダメなの?」と尋かれ、「今散歩中でいないんだよ」とか「ワァワァガァガァうるさいからじゃねえか」とか「もっと気分が乗ったらな」とかごまかしてきた なんであひるなの に、まっとうにお答えします。 時は1978年、不良公務員生活6年3ヶ月、29才の私は「30才になる前にもっとマジな生き方を見つけなきゃ」と大いに焦っていたのです。そんな時ひょんな縁で、“一球勝負、一発逆転”みたいな気持ちで リヤカー八百屋 になることを決意したのです。 それも、その年の9月5日に始め、翌年9月4日に終わる期間限定八百屋としてスタートしたのです。何故って、 「野菜も農業もお金も力仕事もおばちゃんもヒッピーも大キライ!!」 だった私にとって、それは修行のようなものだったからです。 始めるにあたって、やっぱり例えリヤカー八百屋でも屋号がいるでしょうと思った訳です。かといって、八百強とか安全八百屋というのもしっくりこない、どうしよう…なににしよう…。 その頃、アメリカ(?)の作家でエリカジョングの「翔ぶのがこわい」という小説があって、「翔ぶ」という言葉がはやっていました。「そうだ、おれはリヤカーを引いて地を這うことで翔ぼうとしているんだ」と思った訳です。翔べないオレ → 翔べるオレ → 鳥なのに翔べないアヒル → 空を翔ぶアヒル と連想ゲームはつながったのです。 「空を翔ぶアヒルになりたい!」 、それが答えです。「なあ〜んだ」と言うな!だから言いたくなかったんだ。 (アヒルの家代表:狩野 強) |
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