やさいデータベース Yasai Database
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やさい
  
 大根
タイトル 根は淡色野菜、葉は緑黄色野菜...お得な野菜です
内  容

来歴
原産は中央アジアからヨーロッパにかけての一帯です。
日本には中国から稲と一緒に渡来したと言われ弥生時代から栽培されてきました。
風土に適した事もあって外国に比べ大きくなり、各地に適した大根の品種が育てられて来ましたが、現在は「青首」と言われる品種がほとんどになりました。

「すずしろ」の語源
七草粥に用いる大根の異名。
語源は「涼白(すずししろ)」の意味。「すずし」は小さい意味、「しろ」は根が白いためという説。
「すずな(=蕪)」の代わりに用いるので「すずなしろ」の意味など諸説あります。  
    
根も葉っぱも栄養あり
根は淡色野菜、葉は緑黄色野菜で、根にはビタミンCやでんぷん消化酵素=ジアスターゼが多く、葉にはビタミンA・Cとごく少量の精油が含まれています。


保存方法
霧を吹いた新聞紙にくるみ冷暗所に置きます。
また葉は水分を蒸散させス入りの原因になるので、葉は切りはなす方が良いでしょう。

葉の利用法
乾燥させて干葉にし、風呂に入れるとからだが暖まります。

20年ほど前から「青首大根」が主流です
品種の特徴
■三浦大根
20年ほど前から「青首大根」が主流となり、今ではほとんどお目にかからなくなった品種です。

大きくなることが消費者から敬遠され、また生産の現場でも、株間を多く取らなければいけないので(青首が30cm間隔、三浦は40cm)同じ面積でも少ない本数しか作れない上、中太りの三浦大根は、収穫の時に力がいるため、きつい作業となります。

■聖護院大根
京都に古くからあった丸形の大根と宮重(みやしげ)とが交雑してできた長円形の大根です。

肉質は緻密で柔らかく、煮物や漬け物に適しています。

大根の生理障害
■赤(黒)芯症
大根が一定の大きさ(播種後35日頃)以上になって、気温が夜間21℃、日中30℃以上続くと、肥大旺盛な部位から赤褐色に変色し、生育日数が長くなるにつれ、変色は拡大し濃くなります。

この変色は高温で呼吸が激しくなり、組織内部の新陳代謝が乱れポリフェノール物質が出てきたためです。
pHが高く、ホウ素が少なく、チッソの多い畑ほど根の内部の変色は進みます。
夏の大根は、上記のような障害が発生しやすい気象条件があります。

品種の選定や土作りに栽培面で生理障害が起きないよう努力しています。

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