内 容 | インゲンは中央アメリカ原産の一年生草木で、原産地で栽培化され、16世紀にヨーロッパに伝えられました。
日本には隠元禅師が中国からもたらしたと言われますが、真偽の程は明らかではありません。
何れにしろ江戸時代中期には渡来し、現在の野菜用の品種は、幕末に渡来したものが分化したものです。
「インゲン」と言えば、元来「豆」を意味しましたが、若取りしたものをさやのついたまま、野菜として食用するようになりました。
インゲン
1年に3回収穫できることから、地方によっては「三度豆」とも呼ばれています。
インゲンには、若さやを食べる品種と完熟した豆を食べる品種があります。
さやの大きさ、形(平、丸)、草姿(つる性、わい性)、種実の色など変異が多く、若さや用は一般的にサヤインゲンと呼ばれケンタッキーワンダーがその代表的な品種です。
すじがなく、柔らか、ビタミン類が多く、タンパク質も多く含まれます。
モロッコインゲン

さや幅が、平たく広いインゲンの仲間。
すじがなく、柔らかです。
食べ方は他のインゲンと同様です。
キヌサヤ

サヤをすり合わせると絹ずれの音。だから絹さやとか…
丁寧にスジをとり、形よく整えます。
調理時間が短くてすむのでビタミンの損失が少ないのも魅力。
炒め物なら最後に加えるだけでOK。
煮物の添え物として、1年中出回っていますが、ポランの出荷は初夏の時期だけ。
収穫時期が短く、ほんの一瞬のこの時期だけ、パッと出ておしまいです。
添え物だけではもったいないですね。
スナップエンドウ

サヤが柔らかく、そのまま食べられるのが特徴です。
サヤの肉は厚いけれど、甘くてジューシーで歯切れがよいのが特徴。
筋をとり塩ゆでにしてそのままか、マヨネーズで食べたり、天ぷら、油炒め、汁の実、スープにと、和洋中何料理でもあいます。
そら豆

味落ちするのが早いので、届いたら出来るだけ早く、しかも調理する直前にさやから豆をだします。
だだちゃ豆

山形県庄内地方の在来種の「枝豆」。
豆が少し茶色を帯びているが、香りが高く甘みに富んでいます。
■保存方法
さや豆類は新鮮さが命です、なるべく早く使いきります。
生のまま保存する時は、空気にさらさないようラップに包んで冷蔵庫に、冷凍する時は固めにゆでて下さい。
|