やさいデータベース Yasai Database
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やさい
  
 サラダ菜
タイトル 実力派緑黄色野菜
内  容

    来歴
    キク科アキノノゲシ属の一年生草木で地中海沿岸地方から西アジアに広く分布する野生種から進化し、地中海地方で栽培され、野菜としては5000年以上の歴史があります。これが東西に伝わって、各種のチシャに分化したと言わています。チシャの名前は、チチクサ(乳草)がなまったチサが変化したもので、切り口から出る白い液を乳にみたてて呼んだものです。
    サラダ菜は葉面に油滑感があるので玉チシャ「バターヘッド」と総称されます。日本に入ってきたのは江戸時代末期です。最近はサニーレタスなどの普及により栽培が減ってきましたが、普通の玉レタスに比べ柔軟で品質がよいと見直されています。

    サラダ菜の実力
    生で食べられる緑黄色野菜です。生だから栄養価の損失が少なく、ビタミンA効力はレタスの10倍、カルシウム・ビタミンCは2倍、鉄分は約4倍強と栄養的にも優れた野菜です。


    サラダの秘訣
    氷水に浸すとパリッとします、お試し下さい。

    保存法
    水分の蒸散を防ぐため袋に入れたまま冷蔵庫で保存します。また切り口を10%の酢水に浸した布で拭くと変色や水分蒸散が防げます。

    水耕栽培ではないのですか?
    サラダ菜は水耕栽培と思われがちですが、埼玉県行田市の竹井さんのさらだ菜は土耕です。袋に土耕と印刷されていたりするので、不思議に思われた方もいらっっしゃるのではないでしょうか。米作中心の地域で大小90棟ものハウスを建て、有機栽培のさらだ菜や葉生姜を栽培しています。同じ作物を作り続けると土のバランスが崩れ、連作障害が起きます。それを防ぐためにはどうしたら良いか…と考えたどり着いたのが、菌は殺すのではなくて、バランスを取ること。そして深耕が有効だとでした。50cmも深く耕し天地返しをして、前の年の土を表面に出して播種します。播種前に、畑にはもみがらや卵の殻、骨粉・なたね粕などを入れて嫌気性の菌で分解させて肥料にします。通常サラダ菜は定植して25〜6日で収穫しますが、竹井さんは倍以上かけて栽培しています。ゆっくりたくましく育ったさらだ菜です。

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