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特定非営利活動法人ポラン広場東京
 
 
青森・新農業研究会 産地交流 ねぶた祭りツアー
日時 2011年08月05日(金)〜07日(日) 2泊3日
(生産者宅に民泊)
場所 青森県弘前市・平川市
りんご・めごっこ米の生産地、各生産者宅
定員 30名 (定員になり次第締切ります)
締切 07/29(金)
参加費 大人/40,000円 
子供/20,000円 (小学6年生まで)
東京駅からの往復交通費・1日目の夕食から3日目の昼食までの食事・旅行保険料が含まれます
お申込み どなたでも参加できます。下記のポラン広場東京事務局にご連絡ください(イベント保険に加入しますので、参加者全員のお名前、住所、電話番号、年齢をお知らせください)
*宿泊は、2日間とも、お申込みグループ単位で生産者宅に民泊します。開催の詳細については、お申込み受付後改めて連絡いたします
お問合せ NPO法人 ポラン広場東京 事務局
0428-22-6821(受付時間平日09:00〜17:00)
0428-78-3739
office@polano.org
当日の行程
  8/5(金) 1日目
9:30 東京駅中央新幹線口集合 → 10:04発 東北新幹線・はやぶさ403号(車中昼食) → 13:34 新青森駅着 → じゃが芋堀体験 → 千畳敷海岸見学 → 夕食と交流会 → 温泉 → 各生産者宅に分散民泊
 
  8/6(土) 2日目
各民泊先生産者の畑見学や交流 → 田んぼアート、猿賀神社見学 → ナチュラル農究見学 → 昼食 → 三内丸山遺跡見学 → 青森ねぶた祭り観光(夕食) → 温泉 → 各生産者宅に分散民泊
 
  8/7(日) 3日目
各民泊先生産者の畑見学や交流 → ライスセンター見学 → トマト収穫体験 → 昼食 → 14:28 東北新幹線はやて170号新青森駅発 → 18:36 東京駅着・解散
 
  新農業研究会(以後 新農研)は約30年前に安全で美味しい農産物を生産するために発足し、現在ではりんご部会・野菜部会・米部会の3部会で構成されています。生産物の企画・販売部門として(有)ナチュラル農究、米の拠点であるライスセンターを有した農業生産法人「知新塾」があり、その生産物の生産安定と品質向上に努めています。今回の産地交流ツアーは、祭り開催中とあって青森が一年で一番熱気を帯びた時期に、生産者と一緒に産地や生産現場、観光地を巡ることになりました。宿泊は各生産者のお宅に民泊させていただき、美味しい料理や膝を交えての会話を楽しみ、交流を深めてきました  
  
1日目 8月5日(金)
  「青森・新農業研究会 産地交流 ねぶた祭りツアー」の始まりです。東京駅に集合し、東北新幹線で新青森へ向かいました。新青森まで乗る新幹線は2011年2月にデビューした東京〜新青森を3時間30分で結ぶ「はやぶさ」です。新青森に到着したのは13:30。駅改札でナチュラル農究代表 一戸壽昭さん、新農研会長 今井正一さん、原田忠久さん、外川順春さんに迎えられ、それぞれの車に分乗して移動しました
 
       
  途中、道の駅「もりた」での休憩をはさみ、美しい山容を描く、岩木山を左手に見ながら深浦町にある長尾武富さんの畑へ向かいます
畑に着くと長尾さんが待っていてくれました。長尾さんは2haの畑を10枚ほど、約20haの畑でじゃが芋や人参などを栽培しています。新農研の土壌研究会で土壌分析をし、必要な養分を有機肥料で補いながら土作りをしています。日本海を望む高台にある畑は日当たり、風通しもよく理想的な立地だそうです。今回収穫体験をした畑では「十勝こがね」「メイクイーン」「男爵」を栽培しています。今年は雨が少なく、畑の土が渇き気味でじゃが芋の病気「そうか病」が出てきていると話していました。早速じゃが芋掘りの体験です。私たちが掘ったじゃが芋は「十勝こがね」。ツルを引っぱるとゾロゾロとじゃが芋が土から出てきました。掘りたてのじゃが芋は皮が薄く、とても美味しそう。長尾さんは「じゃが芋は収穫してすぐよりも、少し土の中で熟成させた物のほうがデンプン質が甘みに変わり美味しくなる。このまま冬を越し、雪の下で眠らせたじゃが芋はほんとに美味しい。」と話していました。私たちは掘りたてのじゃが芋をお土産にもらい、畑からすぐ近くの「千畳敷海岸」へ向かいました
 
       
  ここは地震で隆起したと言われる海岸段丘面で、日本海に沈む夕日が見られる「日本の夕陽百選」にも選ばれる景勝地です
ここでは長尾さんの奥さんのさとるさんがじゃが芋を蒸かしてきてくれました。掘りたて、蒸かしたてのじゃが芋はホクホクとしてとても美味しく、美しい景色の中、1つ、2つ、3つと美味しく頂きました。長尾武富さん、さとるさん、ありがとうございました
今晩は新農研の方との交流会があるので、平川市の「農村婦人の家」へ移動します。岩木山北麓経由で向かう途中、標高が上がるにつれ、りんご畑やとうもろこし畑が増え、時折木々の間から広大に広がる津軽平野が見えました。この辺りではツキノワ熊に作物を食べられる事もあるとか。りんご畑が続く岩木山の麓から津軽平野に降りてくると、だんだんと田んぼが増えてきます。今井さんは「今年は雨が少なく、これから気温が高い日が続くかもしれないが、岩木山の森が水を保ってくれているので助かっている」と話していました
 
       
  ・交流会に参加していただいた新農業研究会の生産者のみなさん  
 
新農業研究会事務局長 原田享さん
 
新農業研究会会長 今井正一さん
 
ナチュラル農究代表 一戸壽昭さん
 
 
一戸豊秋さん
 
小枝均さん
 
一戸昭有さん
 
 
一戸秀樹さん
 
杉野森元一さん
 
柳田誠逸さん
 
 
山形文雄さん
 
外川春雄さん
 
外川順春さん
 
 
小笠原信昭さん
 
原田忠久さん
 
佐藤貴裕さん
 
 
須藤正太郎さん
 
奈良岡伸康さん
 
生産者のご家族
 
  交流会会場へ着くと新農研の生産者の方々が用意をして待っていてくれました。建物の外では炭火で新農研の野菜やほたて貝が焼けていて、手厚いもてなしを受けました
参加者全員が揃ったところで交流会の始まりです。新農研事務局長の原田享さんの司会進行で、新農研会長今井正一さんの挨拶の後、ナチュラル農究代表 一戸壽昭さんの音頭で乾杯をしました。テーブルには地場の食材を使った食べものが並び、美味しくいただきました。参加者、生産者の自己紹介や、民泊先の生産者との顔合わせをしながら和やかに会は進みました。交流会には生産者の家族も参加し、若い生産者やお子さんも多く、一戸壽昭さんが話していた「自分の家族が安心して食べられる食べものを作る」という志が、次世代に引き継がれていっているんだなと感じました
交流会終了後は各民泊先へ移動し、それぞれ更に交流を深めました
 
  
2日目 8月6日(土)
       
  今日も快晴です。まずは田舎舘(いなかだて)村役場に「田んぼアート」の見学へ。平成5年から始まったこのイベントは田舎舘村役場に作られた天守閣のような見晴台から見える田んぼに稲を使い大きな絵を描いています。今年のテーマは「竹取物語」。7色の稲を使い、翁と媼の姿を緻密に描いていました
 
       
  次に向かったのは北限の蓮が咲く「猿賀神社」。境内の胸肩神社を中心にする鏡ヶ池には見渡す限りの蓮の花が美しく咲いていました  
       
  各民泊先に分かれた参加者とは新農研の生産物を使った加工品の企画・販売を行っているナチュラル農究の事務所兼出荷場で待ち合わせです。ここでは新農研の若い世代が運営をしている「土壌研究会」の活動の説明がありました。土壌研究会では、畑の土壌成分を科学的に分析することで、足りない成分を必要な分だけ補い、健康的な土作りを行っています。以前は土壌成分を試験管の色とサンプルの色とで、目で見て分析していましたが、今ではパソコンを使って数値として見られるようになりました。新農研では先代が培ってきた農家の勘と、若い世代が行った分析結果を上手に取り合わせて土作りに活用しています。それにより、近頃の今までとは違う気候などにも対応が出来るのではないかと話していました。また、必要な栄養分だけ施肥をすることで、限りある資材の節約にもなり、効率的な運営が可能になるとも話していました  
       
  事務所隣には、実際に使用している資材倉庫があり、ここも見学しました。土壌研究会の測定をもとに、必要な栄養分をここに置いてある資材から畑へ補います。ビールカスを使ったもの、カキ殻を使ったもの、鶏糞を使ったものなど、実際に手にとり見せてもらいました  
       
  道を挟んで反対側にはりんごの貯蔵施設があります。今はりんごの収穫前なので倉庫は空っぽ。とても広い空間です。きれいに掃除を終えて、間もなく迎えるりんごのシーズンに備えていました。ここでは室温を常に0度に保ち、りんごの品質を維持しています。りんごは糖度が高いので0度以下でも凍ることはないそうですが、0度の保存が一番食味が良いと話していました。この広い施設にりんごが沢山入っていたら、いい香りだろうなと想像しました  
       
  その後昼食をとり、そこからはマイクロバスへ乗り換えて三内丸山遺跡へ向かいます。縄文遺跡の中でも、今と同じように道や住居を並べた集落を作り、当時は近くまであった海の恵と、おそらく植えて栽培していたのではないかと言われる栗などを食べて1500年に渡り生活をしていた、世界的に見ても珍しい遺跡です  
       
       
       
       
       
       
  三内丸山遺跡の見学を終え、青森市内にねぶたの観覧に向かいました。ねぶたの期間中は青森が一番熱くなると聞いていた通り、バスから見る青森市街地は沿道に観覧席が並び、大勢の人で賑わいを見せていました。海沿いの公園でおにぎりを食べ、新農研の方が用意してくれた桟敷席へ向かいました。夕方になり、ねぶたがそれぞれ出発地点にゆっくりと進んでいきます。辺りも暗くなり、19時に祭りの始まりです。太鼓のリズムに合わせ「ラッセーラーラッセーラー」のかけ声で跳ねて踊るハネトや、間近に迫るねぶたの迫力を楽しみました。当日は夜のねぶたの最終日。天候にも恵まれ、最高潮の盛りあがりを見せていました  
  
3日目 8月7日(日)
       
       
       
       
  今日はいよいよ最終日。3日間晴天に恵まれました。今日の集合場所「知新塾ライスセンター」に向かう前に、民泊先の一戸壽昭さん・昭有さんの畑を見学させてもらいました
一戸さんは「めごっこ米」やトマト、毛豆などをPODに出荷しています。一戸さんは新農研の中でも新しい栽培方法や作物を試し、上手くいったら会員に勧めるという役割をしています。この日も今試している、防虫や肥料にも使える籾殻を使った液肥を見せてくれました。トマトは主に息子さんの昭有さんが作っています。トマトのハウスは3棟あり、冬の間はほうれん草などの葉物を作っているそうです。見せてもらったハウスではトマトのツルを上に伸ばさずに横に伸ばして収量を上げる栽培方法を試していました。トマトが下のほうになるので地面を這った作業になり大変だと話していました。地中の根の位置を見て、根の先端の方へ施肥することで根を広くはった健康なトマトに育て、病気を予防しています。また、糖度の高い品種よりも適度に酸味の入った品種の方が虫がつきにくく、より原種に近い方が病気に対する抵抗力も強いと話していました。今はトマトのピークを迎え、繁忙期なので暑い日が続きますが一日中ハウスに居るそうです。
台風6号以降気温が上がらない日が続きましたが、それでも順調に育っていると話していました。心配される水不足も一戸さんの田んぼの水源は岩木山なので今のところ心配ないそうです。一戸さんのところは他の田んぼの稲に比べ、緑が濃く育っていました。これは土壌分析を反映して、肥料に蒔いたマグネシウムによるものだそうです。葉をしっかりと育てることで虫に食われにくい稲を育て、苗の間隔を一般的な田んぼよりも広くとることで病気も予防し、農薬の使用を抑える工夫をしています
 
       
       
  参加者のみなさんとは「知新塾ライスセンター」で待ち合わせです。ここは米の乾燥、脱穀、精米、包装を行う貯蔵施設で、ここまでの施設を有している生産者グループは珍しいそうです。これにより新農研の米は栽培から出荷まで安定した生産と、一貫した管理を実現しています。奈良岡伸康さんは、農業を始めたときからこのような充実した施設があり、私たち若い生産者は環境に恵まれていると話していました。ライスセンターの米は風力で乾燥しています。一般的には熱で乾燥させる方法が多いそうです。風で乾燥させることで、昔ながらの田んぼではざがけをしての乾燥方法と近い仕上がりになります。乾燥兼貯蔵施設では約20ha分の米を貯蔵することが出来ます。貯蔵庫からは脱穀機へつながり、選別機を通ります。そして玄米の場合はもう一度選別機を通り、袋詰めへ。白米の場合は精米機を通り、選別後、袋へ詰めて、真空パックされ商品として出荷されます。何度も選別機を通すことで虫に食われた米や籾の残った米などを取り除いています。米がセンターに入ってから袋詰めされるまでの流れに沿って説明を受けました。参加者は普段目にする袋に入るまでの工程の多さに驚いていました  
       
       
  次は奈良岡さんのハウスにトマトの収穫体験に向かいます。みなさんハウスに入って、食べ頃のトマトを探します。カゴも用意してもらい、思う存分収穫しました。奈良岡さんのトマトハウスでは畝間を広くとり、病気を予防しています。800本ほど植えられる面積ですが、植え付けは600本に抑えています。土の中の栄養分の量しか育たないので、収量は変わらず、風通しよく健康的に育つので病気や虫害も減り、効率的に栽培できると話していました。とれたてのトマトをお土産にもらい、昼食をとるために移動しました  
       
  今回の「青森・新農業研究会 産地交流 ねぶた祭りツアー」の訪問先はここでおしまいです。昼食後、お土産を見て、新農研のみなさんにお礼をして解散しました。また会える日を楽しみにしています。一戸さんには別れ際に青森の景色を描いたポストカードをお土産に頂きました
3日間という期間でしたが、生産者に実際に会い、生産現場を訪問することで、より生産者・生産物を身近に感じ、その土地に足を運ぶことで、景色や文化・歴史・美しい自然環境を体験できました。また、若い生産者が多く、仕事に活き活きと取り組んでいる姿が印象的でした。新農研は経験豊富な先代と、次世代を担う新たなエネルギーが合わさった明るく元気な生産者グループです。参加者のみなさん、新農研のみなさんどうもありがとうございました
 
 

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