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有機烏龍茶手作りワークショップin静岡・梅ヶ島
日時 2011年08月27日(土) 10:30JR静岡駅北口集合〔自家用車は12:30現地集合〕〜
2011年08月28日(日) 16:00JR静岡駅北口解散〔自家用車は14:00現地解散〕
場所 静岡県静岡市葵区梅ヶ島
依田健太郎さんの有機圃場と製茶工場
定員 20名
締切 7/29(金)
講師 依田健太郎さん
持ち物等 タオル、水筒、必要に応じて日焼け止め等
動きやすい服装と汚れてもよい靴(作業には長袖が適します)、日差しが強い場合帽子等
参加費 参加費 3,000円
(実習費・お持ち帰り烏龍茶・保険料含む、小学生以下は無料<持ち帰り茶無し>)
・宿泊費は別途
お申込み どなたでも参加できます。下記のポラン広場東京事務局にご連絡ください
*イベント保険に加入しますので、参加者全員のお名前、住所、電話番号、年齢をお知らせください
お問合せ

NPO法人 ポラン広場東京 事務局
0428-22-6821(受付時間平日09:00〜17:00)
0428-78-3739
office@polano.org

当日の内容
    8/27(土)
13:00 釜煎り体験
15:00 揉捻工程
16:00 乾燥工程
18:00 温泉
交流会
  8/28(日)
07:30 わさび田見学
08:30 大谷崩れ見学
09:30 茶畑見学
11:00 終了・解散
 
  
1日目 8月27日(土)
  標高800mにある静岡・梅ヶ島の依田さん宅に到着し、有機烏龍茶手作りワークショップの始まりです。今回は手伝いに、地元から依田さんの製茶を手伝っている大石さんも参加しました
初日はあいにくの雨でお茶を摘むことができませんでしたが、依田さんが事前に摘んで、天日に晒して萎凋(いちょう=茶葉を発酵させる)工程まで終えた茶葉を用意してくれていました
製茶場の中で、まずは依田さんから萎凋の説明を聞きました。緑茶は、茶葉を蒸すことで醗酵を止めますが、烏龍茶は醗酵させて作ります
「採ってきた葉っぱをここに入れて、冷風や温風で萎凋させるんだ。こんな天気の時は温風でやるんだ。」
「これが萎凋した茶葉。この工程をやってもらうと良かったんだけど、天候の都合で今回は釜煎りから。本当はここまでが難しい。」
 
       
       
  続いて、大石さんから釜煎りのやり方を教わります
「葉を触ってみて。ちょっと酸っぱい匂いがするでしょう。焦げない程度に水分を飛ばします。量によっても違うけど、10分くらい煎ります。」そう言って見本を見せてくれました。「1釜で1.5kgから2kgの茶葉を煎ります。完全に乾燥させると旨みがなくなってしまうので注意します。」
釜はガスの炎で熱くなっていました。温度を測ってみると130度くらい。早速交代で体験します。なるべく葉が焦げないように、まんべんなく熱が加わるようにほぐしながらかき混ぜます。1回あたり10分程度の作業ですが、釜の前に立つととても熱く、なかなか大変な作業です。3分ぐらいすると香りが変わり始め、5分もすると茶葉の水分が抜けて軽くなり、かき混ぜる音も変わって来ます。10分ほどして十分に香りがたったら釜煎りは終了です
 
       
       
       
  釜煎り工程の合間に、緑茶、烏龍茶、紅茶の飲み比べをしました。烏龍茶は台湾で作られたものもあり、一口にお茶と言ってもまったく違った味わいでした  
       
  茶葉を釜煎りしたら、次は揉捻(じゅうねん:茶葉を揉む)工程です。昔はすべて手揉みで、大変な作業でしたが、今では機械で行うことができます。茶葉を入れる筒状の部分は鉄でできていて、揉盤は木で作られていました
揉捻が終わると、最後に乾燥機で乾燥させてでき上がりです。回転するドラムの中に茶葉を入れ、ガスの炎で温めた熱風を送ります
乾燥機にかけてしまえば後は待つばかりなので、時間管理は依田さん、大石さんにお任せして、参加者は宿泊先・交流会会場に向かいました
 
       
  依田さん、大石さんを囲んでの交流会。ついさっきできたばかりの烏龍茶を味わいます。渋みが少なく、とても良い香りがしました
交流会では、依田さんが台湾の烏龍茶の製造工場や茶畑を視察した時のビデオを見ながら、いろいろな話を伺いました
「乾燥技術の面から見ると、台湾より日本の方が優れているかもしれない。」
「これからは、1番茶、2番茶というのではなく、春のお茶、夏のお茶、秋のお茶というようにして、春は緑茶、夏は発酵茶、秋は農家自ら考えたお茶を作ってアピールしていくということをしないと、生き残れないんじゃないだろうか。」
などと話をされていました
 
       
       
     
2日目 8月28日(日)
  2日目は、まず依田さんが育てているわさび田を見学に向かいました
お茶全般のインストラクターで、有機JASの検査員もされている宮本さんが来られていました。以前、宮本さんが培養したわさびを、試験的に依田さんのわさび田で栽培してもらったことがあるそうです
わさび田は、依田さんのお宅から車で10分、さらに険しい渓流沿いの道を15分程歩いてやっとたどり着く場所にありました。そこには、清流を引き入れた70枚ものわさび田が作られていました。依田さんのおじいさんの代からのわさび田で、上流には、以前作っていたわさび田も100枚残っているそうです。依田さんはお土産用にと言って、全員分のわさびをとってくれました
 
       
       
  続いて、富山県の鳶山崩れ、長野県の稗田山崩れとともに、日本三大崩れと呼ばれる大谷崩れを見学しました。たくさんの岩や石が崩れていて、とても迫力がありました。登山道もあるので、機会があれば登ってみたいものです  
       
   
  このあとは、依田さんの茶畑の見学です。依田さんは約2haの畑でお茶の有機栽培を行っています。「やぶきたも作っているけど、こっちは在来種の畑。おじいさんが植えた120年くらい前の樹で、今の機械が使えるように植えてある。おじいさんは、賢い人で先見の明があったんじゃないかと思う。」と話していました
宮本さんからも説明を聞きました。「依田さんの畑は病気が出ても蔓延しない。在来種で、新芽の色が違うからわかるけど、品種が全部一緒じゃない。いろんな品種が入っているということは、どこかに病気が入ってもみんな抵抗性が違うから、だいたいそこで止まってしまう。昔は、樹が弱ってきたら、いろいろな品種を捕植しながら栽培していったんです。」「また、有機の畑は、周囲の生態系からいろんな昆虫が来るので、一般の人が思っているほど虫は極端に繁殖していません。蜘蛛がいっぱいいて細かい虫を食べています。畑に蜘蛛の巣があるのは大事なことです。少ないところには余分な虫も多い。依田さんの畑は山の中にあるので、鳥も虫を食べにきます。」
依田さん「鳥は虫を食べてくれるからいいけど、猿、鹿、猪、熊と、いろんな動物が来て困ってしまう。今やっている秋の作業が終わったら、猪用の電柵を立てるんだ、一度電柵に触れた猪は来なくなるから。」
宮本さん「みみずがいっぱいいるので、猪が来てしまいます。それから、根っこに貯蔵根という太い根が出て養分を貯めるので、それを食べに来ます。有機の畑と慣行農法の畑が隣同士で有る場合、慣行農法の畑には、まず猪が来ることはありません。」
「芽を摘んで食べてみるとわかりますが、あまり渋くありません。化学肥料をいっぱい使っている畑の葉にはエグ味があります。生で食べてみると、本当に生産者が言っている肥料で作っているかどうか、ある程度わかります。」
依田さん「肥料には、菜種、胡麻のかす、ホタテを原料にした魚粕などを使っているが、有機栽培用の肥料では窒素分の確保が難しい。旨味成分のテアニンの含有率を上げるには窒素が必要で、工夫しないと慣行栽培のお茶に味で負けてしまう。」
等々、梅ヶ島の地で行う有機栽培の特長や、難しさを話してくれました

静岡県のお茶栽培農家の平均年齢は65歳を超えているそうで、依田さんは「自分の畑の他にも、借りてやってるんだけど、無理をしないでそろそろ返そうと思っている。丁寧にやるようにすると、品質も良いものができる。」と話していました。他の地域では、協同組合や共同工場の解散といった問題も出ているそうです

 
       
       
  依田さん宅に戻り、茶摘みの機械と使い方の見学です。エンジンをかけて、仕組みを教えてもらいました。2人で操作するのですが、新芽をうまく摘んでいくのは、なかなか難しそうです  
       
       
  最後にもう一度お茶を飲んで、作った烏龍茶と一緒に紅茶もお土産にいただき、ワークショップは終了です。茶畑を見て、そこで摘んだ葉から烏龍茶作ることができ、本当に貴重な体験でした。また有機栽培の実情を知ることができ、依田さんのお茶作りにかける思いを感じることができました。参加いただいたみなさん、依田さん、大石さん、宮本さんありがとうございました  
   
        
講師紹介
    「生活のための水を集落で守るのは先祖が当たり前にしてきた事で、水源地にいる人間としてそれはこれからも当然だろう。」と、30年以上にわたり、有機栽培のために土壌改良や施肥設計など試行錯誤してきました
有機栽培のお茶を作り続けてきた依田さんは、日本茶だけでなく在来種有機茶葉を、紅茶製法で仕上げた農家の手作り醗酵茶や、地域環境を活かした山葵(わさび)などの栽培にも取り組んでいます
 
  
集合場所 黄金の湯(こがねのゆ)
   

黄金の湯
静岡県静岡市梅ヶ島5342-3
054-269-2615
http://www.koganenoyu.com/

交通案内
●自家用車
1.)東名自動車道静岡IC.の出口交差点を右折
2.)国道1号線との交差点を右折(静岡駅・東京方面)
3.)静岡駅前、県道29号線との交差点を左折(県庁、梅ケ島方面)約40km(約80分)
●チャーターバス〔無料〕駅から約120分
8月27日10:30 静岡駅北口集合〜28日16:00頃 静岡駅北口解散

 
     

見どころ案内
●大谷崩れ / 安倍峠
http://www.koganenoyu.com/tour/
大谷崩のライブ映像
http://www.cbr.mlit.go.jp/shizukawa/camera/html/livecamera/

 
 

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