Gallery 繭蔵
福島第二原発の見える海岸線を歩いた。 4匹の牛が雑草に埋め尽くされた田んぼをゆったりと歩いている。 2匹の雉が怯えるふうも無く、その横を歩いている。 数十羽の鴨が以前は田んぼであっただろう場所に浮かび、 もう、そこは人間の領域ではなかった。 自然と人間の関係が逆転してしまっていた。 僕はこの牛たちに対して責任があるんだと思った。 この牛だけじゃなく、そこにいた人間にも植物にも、 関わりのある全てのものに対し責任があるんだと思った。 私は言いようもない罪悪感に苛まれ、気づいたら泣いていた。 とにかく申し訳なかった。 僕ら外部の人間はもっとここから学ぶことがある。 明るい未来に向かって無理矢理、前に進もうとする前に、 しっかりとこの状況と向き合う必要がある。 補償も再稼動も除染も、全ての問題の原点がここにあると思った。 小原一真ブログ「1年後の警戒区域を歩いて」より抜粋
■映像と言葉が伝える悲惨 小原一真氏と、元東京電力社員・吉川彰浩氏によるトークショーという形式で、3.11東日本大震災の被災地や原発作業員の方々、放射能汚染地域を収めたスライド写真を交えて、現地の実情が報告されました サラリーマンだった小原さんは、3.11の震災を機に退職し、岩手県南三陸町をはじめとした被災地域の状況の記録を開始しました。2011年8月には、メディアも含め立ち入りが厳しく制限されていた福島第一原発と周辺の放射能汚染区域に入り、その異様な、悲しむべき実態を、数多くファインダーに収めています 吉川さんは、福島第一原発で2012年6月まで復旧活動に携わり、現在はフリーランスとして作業員や被災者の立場から福島原発の実情を伝える活動をしています。11月からは、過酷な労働環境の中で懸命に復旧活動を続ける福島第一原発の作業員を冬の寒さから守ろうと、防寒用品を送る活動を開始しました
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