第1章 生きている土
1 土とはなにか
月には岩屑しかない
土はどうしてできるか
土は生きている
土はつくられる
肥沃な土とは
究極は、不耕起をめざしましょう
2 土の団粒構造をチェック
団粒構造とは?
農作業が楽になる
誰でもできる団粒構造のみわけかた
3 土を育てるには
有機物を知ること
どんな有機物がよいか
有機物によって分解がちがう
4 有機農業にたいせつな二つの法則
第1の法則――木は木にかえし、草は草にかえす
有機物と好き嫌い
第2の法則――生き物には存在する意味がある
5 育土の具体策
草を生かす
草はなんども刈る
刈敷きの下は
草は新鮮な有機物
牧草を利用する
鋤きこんではダメ
刈敷きは、いいことずくめ
草マルチでやるのはは無理か?
手のかからない草生栽培
草生栽培について
4つの気をつけること・
共栄作物を基本とした間作・混作について
輪作をする上での工夫
理想の土の条件は?
保肥力を高めれば、理想の土にかえることができる
腐植能力を生かす
土を育てることは、土壌生物をふやすこと
育土のための三つの方法
6 土が育つまで
ある農家の例
落ちこみと減収
鶏、豚、牛、馬、マメ、イネ
有機物はいちどに分解しない
生物が有機物を分解
遅れは取りもどせるか
有機物は使いわける
なによりも有機物
日本の草
7 緑肥植物
マメ科
イネ科
緑肥作物の使いかた
土壌生物の移植方法
8 ボカシ肥のつくりかたと使いかた(農業者編)
材料と注意
つくりかた
仕込みの方法
ボカシ肥の使いかた
9 ボカシ肥のつくりかた(家庭編)――生ごみを材料にする場合
10 ボカシ肥の補足と注意事項
第2章 植物の栄養
1 栄養のバランス
栄養の意味
水耕栽培と養分
2 植物の必須元素
(1) 炭素・酸素・水素
(2) 窒素
(3) リン
(4) カリウム
(5) マグネシウム
(6) カルシウム
(7) イオウ
(8) 塩素
(9) 鉄・マンガン・亜鉛・銅・モリブデン
3 必須元素の欠乏と過剰症状
症状と診断の仕方
作物と土壌によって欠乏や過剰の出方はちがう
第3章 作物づくりのコツ
1 作物をうまく育てるには?
作物は人となり
サボテンはしゃべる
作物は故郷が恋しい
2 ナス科
ナ ス
ふるさと/水やりと施肥/仕立てかたのコツ/切りもどし/季節感
トマト
ふるさと/湿気はきらい――水分はひかえめに、養分は薄めに
育てかたのコツ/養分のカリウムは窒素の二倍必要
トウガラシ(ピーマン)
ふるさと/育てかたのコツ
ジャガイモ
ふるさと/生育の特徴/芋のできかた/育てかたのコツ
病気とpH養分はカリウムを肥大期に
3 ネギ類(ユリ科)
ネ ギ
ふるさと/生育の特徴/施肥のコツ/ネギの品種/抽苔(ネギ坊主)
タマネギ
ふるさと/生育の特徴/施肥の注意点/タマネギ選びのコツ
ニ ラ
ラッキョウ
ニンニク
4 アブラナ科
ダイコン
ふるさと/間引きのコツ/根の障害の対策
カ ブ
ふるさと/生育の特徴/根の障害の対策
キャベツ
ふるさと/生育の特徴/じょうずに結球をさせるコツ
外葉がたいせつ/種のまきどきもだいじ/効能と良品をみわけるコツ
ハクサイ
ふるさと/生育の特徴――ハクサイがまくわけ/結球のコツ
育てやすい土つくりのコツ
ツケナ類
ふるさと/生育の特徴/ツケナの種類
5 ウリ科
キュウリ
ふるさと/育て方のコツ/キュウリは疲れやすい
栄養生長と生殖生長/芽摘みをじょうずにするのがコツ
カボチャ
ふるさと/生育の特徴
6 その他の野菜3種
ホウレンソウ
ふるさと/生育の特徴/品種と特性/じょうずな石灰のやりかた
ニンジン
ふるさと/育てかたのコツ/根の障害の対策
イチゴ
ふるさと/苗の仕立てかた/生育の特徴――受粉
露地栽培と実のとりかた/完熟イチゴの見わけかた
7 マメ科
窒素固定/生育の特徴
マメと草との競争に打ち勝つには?/マメの分類
多収と良品をえるコツ
8 本ものの野菜
対称性からわかること/調理のしやすさ
栄養価と味
9 種の保存方法
農家から教えてもらった方法/炭酸ガスの効果を利用する
種の保存方法/注意すること
第4章 病気、虫について
(1) はじめに
(2) 朝の散歩でまなぶこと
(3) 病虫害を避けるには
(4) 耕種法とは
(5) 虫
天敵を利用する方法/フェロモンの利用/植物を使う方法/その他
(6) 病 気
(7) まとめ
第5章 ぐうたらの独り言
有機農業は異端/ぐうたら百姓のきっかけ/自然は有限なのだ/現代農業がみすごしているもの/土は生きている/土がくたびれたら?/害虫の見えないミカン園/環境保全型農業について/21世紀の「土」の地平/おわりに |