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3.
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除染のコツ 掃除と同じ要領で
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除染は、放射性セシウムを除去し、線量率を低減させるために行います。除染は、一般家庭で行われている掃除の手法とほぼ同じです。目に見える一般のちり・埃・汚れを清掃することによって、目に見えない放射性セシウムも一緒にある程度除去できます。以下に代表的な除染例と注意点を説明します |
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3-1 除染時の一般的な注意点 |
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周辺地域の公表されている空間線量率が 0.6μSv/h 以上である場合は、住宅周辺にホットスポットが存在する可能性があります。また可能性は小さくなりますが、0.6μSv/h
以下の地域においてもホットスポットが存在する場合も有ります。ホットスポットと想定される場所を重点的に除染する際の注意点を箇条書きにします
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(1)
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作業前及び作業中 |
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作業時は、放射性セシウムが付着してもすぐに落とせるような服装にする
雨ガッパ(使い捨て雨ガッパ)及び長靴の着用、ゴム手袋、マスク、帽子等の着用が望ましい |
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(2)
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作業後 |
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1) |
手洗い、うがい、シャワーを浴びる |
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2) |
作業着類は水洗する。(使い捨て製品はそのまま一般ごみとして廃棄する) |
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3) |
靴は外で洗い底もよく洗う |
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(3)
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除染作業によって発生したごみの処理 |
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1) |
草、表土、枯葉等は、拡散しないように二重のゴミ袋等に入れる |
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2) |
幼児等の近付かない場所に一時保管し、自治体の区分に従ってゴミ処理する |
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3) |
放射性セシウムの拡散を避けるため、集めた草、枯葉、土埃等は焼却しない |
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4) |
今後、政府又は地方自治体の処理方針が示された場合は、その方針に従って処理する |
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3-2 場所別の除染方法を箇条書きにします |
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(1)
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縦樋雨下の清掃 |
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1) |
雨樋に汚れが付着している場合、デッキブラシやタワシを用いて汚れを落とす |
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2) |
汚れが落ちにくい場合、重曹水や酢を 2〜3 倍に薄めた水を少量かけてこすると汚染は落ちやすい |
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3) |
雨樋やトタンの錆びた部分にセシウムの吸着が疑われる場合は、クリーナー等の洗浄剤やクレンザー等の研磨剤を用いると多少効果が有る |
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4) |
高圧洗浄はある程度有効だが、周辺への塵の飛散に留意する |
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5) |
雨樋下の砂利や土を取り除く。これだけで大幅に線量が低減する |
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(2)
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側溝まわり |
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1) |
泥土や枯葉を取り除くことによって、線量率を低下させることができる |
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2) |
流水で付着泥土を洗い流せば、線量率は更に低下する |
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(3)
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枯葉・埃の集積物・地表面(土壌、苔、芝、草原、街路樹、樹木等) |
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1) |
地表面の放射性セシウム汚染は、現時点においては表層 1〜2cm 以内に大部分が沈着している。表層
1〜2cm の土壌や植物類を削ぎ取れば、放射線量は大幅に低減される |
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2) |
芝生や雑草の刈り取りを行い、地表面を掃き掃除しただけで線量率が半減する
*街路樹等に付着したセシウムの除去は、物理的公共的制約から困難。行政による対策が必要 |
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3-3 除染後の放射線測定 |
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(1)
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除染後は、除染されていることを確認するために放射線測定をもう一度行ないます |
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(2)
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枯葉・埃の集積物は、単純に集積物を回収すれば線量率は大幅に低減します |